日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

化学繊維の用語集

特殊加工

主に生地に対して染色整理加工段階でなされる改質・改良で、次のようなものがあります。

形態安定加工
衣類が着用や洗濯後もシワにならず、防縮性にも優れ、プリーツなどの保型性を保ち続けることを目的としたノンアイロン加工です。ポリエステル100%織物は、そのまま形態安定性を有していますが、綿やレーヨンなどセルロース系繊維の場合の加工法は、縫製後にホルマリンを主体としたガスを吹き付け繊維分子同士を結び付ける方法(VP加工法)や液体アンモニア処理した生地に樹脂加工剤を施し、縫製加工した後に加熱処理する方法(ポストキュア法)、生地に樹脂加工を施す方法(プレキュア法)などがあります。ワイシャツ、ドレスシャツ、ポロシャツ、ブラウスなどに展開されています。

減量加工
ポリエステル長繊維織物をアルカリ溶液中で加熱処理して、繊維表面を溶かして繊維を細くし、同時に繊維と繊維の間に隙間ができることにより、しなやかでドレープ性が向上した織物ができます。この技術は、短繊維織物にも適用されています。

その他
防縮加工、防しわ加工、防水加工、透湿防水加工、撥水加工、吸水加工、防汚加工、難燃加工、帯電防止加工、防虫加工、抗菌防臭加工、消臭加工、防カビ加工、抗ウイルス加工など、用途目的に合わせて非常に多岐に渡る加工が快適な生活に貢献しています。

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「化学繊維の改良・改質」のその他の用語