日本化学繊維協会と炭素繊維協会は
2014年7月1日に統合しました

化学繊維の用語集

産業用繊維資材の新規用途分野

日本の化学繊維メーカーが展開する繊維は、衣料用途や生活資材用途はもちろんですが、産業用途にも幅広く使われています。産業用途は需要の拡大が見込めるカテゴリーですが、特に期待される分野は次のようなものがあります。

モービルテキスタイル
自動車や飛行機、宇宙航空機などに使用される繊維で、タイヤコード、安全ベルト、エアバッグ、クッション、カーボディーシート・カバーなどがあります。

ジオテキスタイル
土木・河川などに使用されます。地盤表層処理(不等沈下防止、宅地・道路造成)、表面防護用(ライニング、浸食防止)などで繊維が使われます。

アグリテキスタイル
主に農業用被覆材などで用いられています。防虫ネットや保温シート、遮光シートなどがそれに当たります。

インダストリーテキスタイル
電気・化学工業をはじめとする一般工業用途で使われています。Vベルト、クリーンルーム用衣服、断熱材、フィルター類、絶縁材、包装材などです。

コンストラクトテキスタイル
地上・地下工事、基礎工事などの建設に使用される繊維です。防水層補強布、膜、テント類、アスベスト代替繊維、コンクリート補強繊維(FRC)、養生シートなどです。

メドテキスタイル
病院、衛生・医療器材などに使用されます。人工血管、人工透析モジュール、手術着、衛生用品、包帯などが代表的なものです。

セーフテキスタイル
人体の保護や安全装備などで採用されています。防護服や防弾衣服、防火服、カモフラージュネット、安全作業衣などです。

マリンテキスタイル
マリンレジャーのほか、漁業、海洋開発にも使われています。代表的なものは漁網やロープ、人工漁礁、プラスチック補強繊維(FRP)などです。

「化学繊維の改良・改質」のその他の用語